【Go to Italy ~旅する食するイタリア~】
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イタリア旅と郷土料理ライターのEtsukoです♡
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キリストの復活を祝うパスクア。イタリアではとても大きな行事の一つ。
今回は英語圏でのイースターと、
パスクアに欠かせないUova di Pasqua(イースターエッグ)は、
そもそもなぜ卵なのか?
そして、このキリストの復活を祝うパスクアは誰が始めたのかしら?
知っている人は知っている、でも、知らなかった人はここで知って下さいね!
イタリアではパスクア。英語圏のイースターの語源はどこから?
イタリアでは復活祭をパスクアと呼んでいますが、
英語圏ではイースター(easter)と呼ばれています。
その語源は、アングロサクソン族(ゲルマン民族の一部)の
ゲルマン神話に出てくる春の女神Eostre(エオストレ)という説が有力です。
Eostre エオストレ → Easter イースター
神話では春の到来を祝うため、
アングロサクソン族の人々は、女神Eostre(エオストレ)を祭り祝っていました。
*イタリアでは、なぜパスクアと呼んでいるのか?
その由来は、下記の記事ををご参考ください。
パスクアの豆知識。その由来、何をする?なぜ移動祝日?そしてあの島は「パスクア島」だった!
パスクアは、ローマ教皇が取り入れた?!
Eostreは、
繁殖の象徴「ウサギ」を引き連れ、生命の象徴「卵」を抱えていました。
元々は、パスクア(復活祭)とゲルマン神話の春のお祝いは
関連していなかったのですが、
ローマ教皇グレゴリウス1世(在位:590年9月3日 – 604年3月12日)は、
受難の上に処刑されたキリストが三日後に「復活を遂げた姿」と、
「卵」が殻を破って「新しい生命の誕生する姿」とイメージが重なり、
キリスト教の普及に、同じ春の訪れの時期ということもあって、
お祭りを取り入れたという説があります。
教皇グレゴリウスⅠ世は、
ヨーロッパの宗教の伝統を取り入れることに熱心な人だったそうです。
Uova di Pasqua(イースターエッグ)
パスクアのお菓子として良く知られているのが、イースターエッグ。
*英語圏ではイースターエッグと言う
イタリア語で、Uova di Pasqua(ウォヴァ ディ パスクア)。
パスクア=卵とイメージされるくらい、シンボル的な存在です。
この時期は、色とりどりに美しくデコレーションされた
卵型のチョコレートが多く出回り、
シーズン限定でお菓子屋さん、チョコレート屋さんに飾られ販売されています。
パスクアのシンボルは「復活」の象徴
先程のゲルマン神話の春の女神Eostreと、
ローマ教皇グレゴリウスⅠ世の話に戻りますが、
卵は生命を宿し、生命が生まれ出てくる「復活」「再生」の象徴とされており、
キリストの復活、再生とイメージが重なります。
そのため、イタリア含め、ヨーロッパ圏ではパスクアの時期に、
卵型のチョコレートをあちこちでみかけます。
この時期、卵とともによく作られているのが『うさぎ』と『鐘』のチョコレート。
なぜなら、
うさぎ = 豊穣、多産のシンボル
鐘 = 教会のシンボル
*うさぎと鐘よりも、卵の方が多く飾られています。
大・小の卵型チョコレートは「サプライズ付き」
パスクアのシンボルとしての卵は、「茹で卵」に色を塗って装飾していたのが
20世紀に入った現代では、「チョコレート」でつくられるようになり
お菓子屋さんのショーウィンドーに並べられて、毎年の風物詩となりました。
その卵チョコレートの大きさは、20㎝、10㎝等色々あります。
中にはSorpresa(ソルプレーザ) も入っています。
*英語でいうところのサプライズ
ここでいうソルプレーザ(驚き)とは、
チョコレートの卵を割ると、中にお菓子が色々入っているのです。
割ったら出てくる「何か」。
「何」が入っているのかお楽しみ!ということでソルプレーザ!
特別な日のお菓子としての卵チョコレート。
もったいなくてずっと飾っておきたくなりますが、
その反面 割ってサプライズを見る楽しみもあり(あぁ、葛藤!)。
Buona Pasqua!
今年も良いパスクアをお過ごしくださいませ♡
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