【Go to Italy～旅する食するイタリア～】
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「平和」のシンボルをモチーフにしたコロンバ
パスクアのお菓子として全国区のコロンバは、
ロンバルディア州パヴィアが発祥と言われています。
（ミラノ発祥と記載されているものもあり）
その由来は、
一説によると、溯ること572年にランゴバルドの王がパヴィアに攻めてきた時に、
菓子職人が鳩の形をしたパン（コロンバ）を献上し、平和が約束されたという説。
正式名称は、コロンバ・パスクアーレ（Colomba Pasquale）です。
イタリア語では、
コロンバ colomba = 鳩
パスクアーレ pasquale = 復活祭の
つまり「復活祭の鳩」の意味になります。
コロンバは、鳩以外に十字架にも似ていますね。
パスクアのシンボルとされているのが、卵、うさぎ、鳩。
それぞれに意味があります。
卵 ＝ 再生
うさぎ ＝ 多産
鳩 ＝ 平和
鳩は「平和」の象徴、「聖霊」の意味もあり、
パスクア（復活祭）を祝うための伝統菓子となったとのこと。
＊卵やうさぎはチョコレートで形どられて飾られています。
コロンバ 店頭にて
お菓子工房でコロンバが仕上がるまで
さて、既に完成品の姿を見ることが多いコロンバですが、
製作途中をトリノ在住のお菓子職人の友人が見せてくれました。
写真は、友人ファミリーが働くお菓子工房です。
お爺様、お父様、伯父様、そして友人の親子三代に渡る職人一族です。
ぷっくり丸く成型されたコロンバのパン生地。
なかなか現場を見る機会はないので、貴重です。
工房にて コロンバ
生地には刻んだオレンジピールが入っています。
鳩の形にするため、生地をわけて型に手際よく乗せていきます。
コロンバ作り
全部に生地を入れ終えたところ。
コロンバ 形作り
さらに上掛けの生地を乗せて、オーブンへ入れて焼き上げます。
コロンバ
完成品はこちら！
細かく刻んだチョコレートが降り掛けられているものがあります。
コロンバ 完成
店頭では様々なメーカー品も販売
コロンバ 店頭にて
お菓子屋さん以外、大型スーパーの店頭にもパスクアの時期は販売されています。
CoopやCarrefour、CONAD等。
コロンバの生地は、クリスマス菓子で全国区のパネットーネに似ています。
それもそのはず？
パネットーネで有名なモッタ社（Motta）が、
第二のパネットーネを目指すべく同じ製パン機、同じ材料でクリスマス時期以外でも
販売できる商品を開発したのが「コロンバ」！（量産ですね）
1930年代からミラノを中心に広がっていったのでした。
コロンバ
こうして積み重なっている見ると、本当にパネットーネみたいに見えますね。
パスクアに関連した記事がありますので、良かったらご覧下さい。
パスクアの豆知識。その由来、何をする？なぜ移動祝日？そしてあの島は「パスクア島」だった！
パスクアに欠かせないシンボルは、ローマ教皇が取り入れていた？
Buona Pasqua♡♡
平和を願い、愛する人や大切な人を思いやる愛ある日となりますように。
コロンバ
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