【Go to Italy~旅する食するイタリア~】
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イタリア郷土料理ライターのEtsukoです♡
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南チロルの山小屋をイメージした店内
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三輪亭 南チロルの山小屋のような店内
トレンティーノ・アルト・アディジェ州、南チロル地方の料理を日本でいただける唯一のレストラン。
東京、世田谷区豪徳寺にある「三輪亭」。
南チロルで現地の郷土料理を学ばれた三輪シェフが、
現地そのままの料理を伝えてくれるとても貴重なレストランです。
店内は南チロルをイメージして作られ、アルプスの少女ハイジの高原が目に浮かぶ軽快な音楽。
唄はイタリア語ではなくドイツ語。
北イタリアのトレンティーノ・アルト・アディジェ州は、
スロヴェニア、オーストリアとの国境沿いに位置する自治州です。
オーストリア側の北はアルト・アディジェで南チロル地方と呼ばれ、
南はイタリアのヴェネト州に隣接しているトレンティーノ。
中でも南チロル地方は、住民の大部分はドイツ系で、 イタリアの中でもドイツ語が話されているエリア。
国境沿いに面している地理的条件からも、 歴史的にもイタリアになったり、オーストリアになったり。
そんな経緯から料理は近隣国の影響を大きくうけて現在に至っています。
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ホットワイン
入店して席につくと甘いホットワインが提供されました。
このホットワイン、身体が温まるだけでなく心まで温まります。
土着品種「テロルデゴ」で乾杯!
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テロルデゴ
イタリアは土着品種の宝庫、その数は2000を超えるともいわれています。
せっかくですから土地の土着品種ブドウのワインをいただきたいものです。
乾杯は「テロルデゴ」、
トレンティーノ・アルト・アディジェ州の土着品種「テロルデゴ(teroldego)」から造られたワインで!
この時は幸運にもノヴェッロ(新酒)のテロルデゴをいただくことができました。
人気で毎年売り切れになるノヴェッロのテロルデゴなんです。
ブラックベリー、プルーンのような果実味と、ノヴェッロのフレッシュ感が相まって甘美な味わい。
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自家製ドイツパン
南チロルはドイツ料理の影響をも大きく受けており、パンは主にドイツパン。
ドイツはパンの種類が豊富なことで知られています。
パン好きな人は、あまり日本でみかけないドイツパンに巡り合える機会かもしれませんね!
中には北イタリア・ピエモンテ州のパン、グリッシーニ(棒のようなスティック状のパン)もありますよ。
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クリームチーズとパプリカ、リエット
パンはそのままでも良し、
豚のリエット(左)、クリームチーズとパプリカのクリーム(右)を付けていただいても良し。
南チロル名産燻製生ハム「スペック」と自家製生ハムの盛り合わせ
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ハム盛り合わせ
前菜にいただきたかったのが、トレンティーノ・アルト・アディジェ州の名産品「スペック」。
生ハムは通常塩漬け、乾燥、熟成で仕上げますが、スペックは燻製にして仕上げた生ハムです。
これははずせません! スペックは左側、ピンク色でサラミの左隣にあるハムです。
一番手前は、フライッシュケーゼ。
ドイツではよく食べられるスパムのようなソーセージ、ミートローフのようなもの。
うっすら緑色なのは鶏肉とキャベツ。
その左上はトマト、さらにその隣(一番上)はカレー風味。 真ん中のイノシシのサラミ、
その上でジャーキーのように見えるのは鹿の生ハム、 そしてモルタデッラハム、豚肉ハム。
ワインと一緒に少しづつ味わいながらいただいて。
バターナッツとカボチャのスープ、サクサクパイ
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バターナッツとカボチャのスープ
右側は、コース料理のバターナッツとカボチャのスープ。
左側はパイとジロール茸 カボチャのまろやかな甘味とバターナッツのコク、そこへサクサクのパイ。
プリモは、郷土料理「カーネデルリ」と「スペッツレ」
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カーネデルリ2種
南チロルといえば、カーネデルリ。ミートボールのような丸めい形。
現地で元々は固くなったパンに卵や香草を加えて丸めた、パンを上手に再利用した料理。
スープに入れていただいたり、チーズをかけたり、サラダ仕立てにしていただきます。
食べ方を変えてバリエーションをつけて味わいます。
写真右側はレバーのカーネデルリ、スープに入れていただきます。
レバー独特の臭みがないので、レバーが苦手な方もいただけそう!
左側は同じくカーネデルリですが、
ビーツを加えて丸め、上からチーズをかけたもの。 中はビーツの赤い色が出ていますね。
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ビーツのカーネデルリ
もう一つのパスタ料理で名物は、スペッツレ。
ニョッキのようなスペッツレは、作り方がかなり独特。
大根おろしのような専用の器具で生地を擦って、お湯の中にポトン、ポトンと落としてゆで上げるのです。
写真は、ジロール茸のバターソースのスペッツレ。
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スペッツレ
土着品種「ラグレイン」を味わって
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ラグレイン
料理とワインは切ってもきれない深いご縁。
2杯目も土着品種を選び、「ラグレイン(lagrein)」にしました。
南チロルの土着品種であるラグレインは、
ボルツァーノ平原でかなり古い時代から栽培されていたとされています。
記録として1097年の書籍に、 ボルツァーノ近郊の修道院グリエス(Gries)で栽培されていたとに記されていたこと。
黒みがかった深みのある色調で、ブラックベリー、カシス、クランベリーのような香り。
エレガントなタンニンを感じるワインです。
南チロルはハンガリー名物「グーラッシュ」をセコンドに
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グーラッシュ
南チロルは現在はイタリアですが、かつてはイタリアではなかったエリア。
それゆえに国と国を融合している料理がいくつもあります。
「グーラッシュ」もその一つ。
ハンガリーが起源とされ、ドイツでも食べられているグーラッシュ。
三輪亭ではイノシシの「グーラッシュ」をこの日提供してくださいました。
イノシシといえど、臭みや脂っこさはなくよく煮込まれ、肉がホロホロと崩れるほど柔らかく。
添えられたキャベツの爽やかな酸味との食べ合わせが合います。
品数が多いので、お腹も苦しくなってきますが、デザートも食べたい!
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デザート盛り合わせ
食後はお約束のデザート! 色々少しづつ食べたい人には盛り合わせプレートがおすすめです。
焼き菓子、ジェラート、生チョコレート、セミフレッドを一度にいただき、大満足!
ドイツビールも豊富です
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ドイツビールも豊富
ビール好きな方!、とりわけドイツビールがお好きなら、ぜひ三輪亭へ!
ビール以外、ドイツワイン、オーストリアワインやスパークリングも豊富に揃えられています。
シェフ自慢のトイレ?!
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山小屋のように広いトイレ
書斎のように見えますが、こちらはシェフご自慢のトイレ。
広くて、ここで勉強できそうです。 いくつもの写真、置物などからもシェフの南チロル愛が溢れています。
日本にいながらにして、
北イタリアとドイツ、オーストリアを感じることができる「三輪亭」。
ぜひ、お出かけくださいね!
<三輪亭の基本情報>
住所:東京都世田谷区豪徳寺1-13-15
電話番号:03-3428-0522
営業時間:ランチ11:30-14:00、 ディナー平日18:00-22:00(LO20:00)
*土日祝日ディナー17:45から
定休日:水曜日
公式HP:http://www.miwatei.com/
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★Italia Press-Blogにて【理由はなくてもイタリアが好き♡】
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