【Go to Italy 旅する食するイタリア】
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イタリア美食旅ライターのEtsukoです。
イタリア国内人口第4位のトリノ。
トリノには、かつてこの地を治めていたサヴォイア王家が建設した宮殿が
いくつも点在しています。
今回は、トリノ市内の見どころの一つ、
ヴァレンティーノ公園と、その公園内にあるお城をご紹介させていただきます。
*記事内の写真と文章の無断転用を禁じます。
まるでヴェルサイユ宮殿?
ヴァレンティーノ城(Castello del Valentino)
トリノの市内への鉄道の玄関口 Porta Nuova駅から歩くこと約15分少々。
市民憩いの場、緑の美しい広々としたヴァレンティーノ公園へ到着。
木々や草花に囲まれた公園内を歩いていくと、
ポー川に面した美しいお城が見えてきます。
1564年にエマヌエーレ・フィリベルト(Emanuele Filiberto di Savoia)が
余暇を過ごすために購入したお城でした。
もともとはイタリア様式で建てられていたのですが、現在の外観はフランス風。
ヴェルサイユ宮殿に似ています。
なぜフランス風に前面が変わったのか?と言いますと。
その理由として、
サヴォイア公ヴィットーリオ・アメデーオ1世 Vittorio Amedeo I di Savoiaの妻で、
ルイ13世の妹のマリーア・クリスティーナ Maria Cristina di Francia(フランス貴族)が
改装を依頼したことから正面はフランス様式と変化を遂げたのでした。
(その工事は、1633年頃から1660年まで続いた)
ヴァレンティーノ城は、クリスティーナのお気に入りの邸宅。
一方、ポー川に面した背面はイタリア様式のままとなっているため、
イタリア様式とフランス様式の融合したお城として、外観を今にとどめています。
公園内をじっくり散策しながら、建築の違いを見てみるのもよいかもしれませんね。
ヴァレンティーノ城、名前の由来は?
ヴァレンティーノ城の名前の由来は、少し意外なところからきています。
ローマの司教であった聖ヴァレンタインから来ていると言われています。
聖ヴァレンタインは、皇帝クラウディウス 2 世の時代に、当時兵士の結婚が禁止されていたにも関わらず、密かに結婚させていたのです。その功績にちなんで名づけられたのでした。
移りゆく城の役割
サヴォイア家の統治時代にの後は、兵舎として使われ、
その後には技術者の王立学校となって、
今現在はトリノ工科大学の建築学部の校舎として使用されています。
普段、一般に公開されていないため内部の見学はできませんが、
サローネ・グスト(食の祭典)時に、建物の一部が公開されていました。
公園内で散策、くつろぎのひとときを。
さて、ヴァレンティーノ城の外観をじっくりご覧になった後は、
広い公園内をゆっくり散策されることをおすすめします。
公園内に流れる小川は、涼しげで
見ているだけでも清々しい気持ちにさせてくれます。
遊び心たっぷりなオブジェも点在し、
公園内を訪れた人の気持ちを和ませてくれます。
芝生の上に横たわり、青空を見る開放感!
リフレッシュしたい時、
緑に囲まれた中で静かに本を読む時間、幸せな一時です。
トリノへ訪れたら、
トリノ市民のようにヴァレンティーノ公園内で、ゆっくりと過ごすバカンスも
おすすめです。
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Castello di Valentino
Viale Pier Andrea Mattioli, 39 – 10125 Torino
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