【Go to Italy~旅する食するイタリア~】Blogです♡
トスカーナ州の中部に位置する古都、シエナ。
金融業で栄えた都市であり、13~14世紀にはその最盛期を迎え、
ルネサンスの時代には芸術の中心地の一つとされていました。
今もその繁栄を見ることのできるシエナ歴史地区(旧市街)は、
世界遺産に登録されています。
シエナは、 ライバルのフィレンツェと覇権争いを繰り返した有力都市国家。
激しい争いだったとか。
*フィレンツエも金融業、芸術でヨーロッパで名をはせた共和国でしたね。
あのフィレンツェと300年以上に渡り、熾烈な争いを繰り広げたシエナとは?!
行ってみたい!行きたい!この目で見てみたい。
そんな思いで訪ねたのでした。
以前、記事に書かせていただいた要塞都市の『Monteriggioni』は、
シエナ共和国の国境付近として、フィレンツエとの戦いで大いに貢献した町。
まるで丘の上のテーマパーク!城壁の小さな町Monteriggioni
さて、それではシエナ歴史的地区のへ行ってみましょう!
街の中は細い道と坂道で、少々迷路の中を歩いているかのよう。
地図がなかったら迷子になりそう~。
シエナ大聖堂 Duomo di Siena
細い道を歩き「広場が見えた~!」と思ったところで、
突然、ストライプの大理石の建物が目の前に…!
「…!」
荘厳さから見る者の言葉を失わせるような 華麗なこの建築物。
歴史的地区(旧市街)へ来たら見逃すわけにはいきません!
1995年に世界遺産に登録されたシエナ大聖堂(Duomo di Siena)です。
シエーナ大聖堂(-だいせいどう、Duomo di Siena)は、イタリアのシエーナにあるキリスト教・カトリックの教会堂。シエーナの司教座聖堂である。大聖堂、司教館、サン・ジョヴァンニ洗礼堂、ピッコロミーニ図書館、そして未完成となった拡張部分から構成される。世界遺産シエーナ歴史地区の中心を飾り、イタリアで最も美しいゴシック様式のファサードを持つと言われる。Wikipediaより
大聖堂の建物構成全体はロマネスク建築で、
正面のファサード部分はゴシック様式。
一貫性にかけるのでは?という一般的な評価があるそうですが、
それにしても、
このファサード、イタリアで最も美しいと言われています。
実際に目の前にすると
「…!」
ファサード上部のゴールドの輝きが美しすぎて、
私は言葉が出てきませんでした。
大聖堂は、1220年代に起工され、1264年に大まかな建物の工事が終了し、
それ以降は内部装飾と14世紀の完成まで100年以上を費やしたのでした。
ライバル フィレンツエが、サンタ・マリア・デル・フィオーレ(フィレンツエの大聖堂)に
対抗するべく、大聖堂の拡張工事を計画したのですが、
この時期、疫病、飢餓の発生に加え、黒死病(ペスト)が追い打ちをかけ
シエナの経済は大打撃を受け、計画は中止。
今も未完成の工事を、大聖堂の脇部分で見ることができます。
大聖堂建築に関してもライバルの存在が関連してくるのですね。
白い大理石をベースに、シエナの赤い石と、プラートの緑の石で構成された正面。
ファサード上部は、ゴシック最盛期のものと言われています。
ファサードの下部は、
ロマネスク様式とゴシック様式の過渡期のスタイルなのだとか。
建物内の構成は、
大聖堂、
司教館、
サン・ジョヴァンニ洗礼堂、
ピッコロミーニ図書館、
そして、未完成の拡張工事部分
聖堂内の地図。
大聖堂の中へ
聖堂内に入ってまたもや驚くワタクシ。
「…!」
再び声にならない~!
白と黒のストライプ!!もちろん大理石です。
上部に視線を移すと、
参拝する人々を見ているかのように、ズラリと並んだ彫刻。
ちょっと、コワかったですよ…。
頭上から見える六角形のドーム。
まばゆいばかりの黄金のクーポラと、天国への道先案内人のような2体の彫刻像。
大聖堂の内部装飾に圧倒され、無言で見入ってしまいました。
ここはじっくりとお時間とることをオススメいたします。
床には、56の宗教画あり
シエナ大聖堂は、多色で構成された大理石の床が有名です。
その面積は3000mにも及ぶそう。
56の宗教画で構成され、制作年代は1300~1800年。
床に描かれた大理石の絵は、カメラに収まりきれない大きさです!!
あまりに広大な面積ゆえに、床に描かれた全体像を把握しきれないほどです。
この床の宗教画の大理石は、
図柄に合わせてカットされて組み合わせて、線を刻みこむ方法の
グラッフィート技法で作られているそうです。
なんて細かい!!
大理石に刻まれた表情が、今にも訴えてきそうな迫力です。
これは、もしや『嬰児虐殺』では?
まるで宝石箱!色彩鮮やかピッコロ―ミニ家図書室
こちらもオススメ!というより、見る価値大いにある場所なので
ぜひ足を運んでいただきたいですね。
シエナ大聖堂内には、付属の図書館があるのです。
といっても、一般に本を貸し出ししている図書館ではありません。
ピッコローミニ家の図書室です。
赤、青、緑、黄、ゴールド…!
とにかく鮮やかで華々しくて、
「これが図書館って本当?!」と疑いたくなるほどです(笑)
教皇ピウス二世の書物保存のため
1492年にローマ教皇ピウス三世が、先代で叔父にあたるピウス二世(本名アエネアス・ピッコローミニ)の蔵書や写本を保管するため建設されました。
天井、壁には美しい色彩で彩られたフレスコ画の数々が、
この部屋を訪れた人達を魅了させてくれます。まるで別世界にいるかのよう。
教会の中にいるのを忘れて、しばしたたずんでしまうことでしょう。
宝石の輝きにも匹敵するような眩しささえ覚えました。
ガラスに天井のフレスコ画が反射していますが、
下記の写真は、装飾を施した聖歌本で、図書館に展示されています。
壁のフレスコ画は、ローマ教皇ピウス二世の生涯を描かれ、
ルネサンス期の画家ベルナルディーノ・ディ・ベット(ピントリッキオ)による作品と
言われています。
コスメコーナーも要チェック♡
ピッコローニ家の図書館で、美しさの余韻に浸りながら
道なりに歩くと、
大聖堂内には、お土産など販売しているBook storeに着きます。
ポストカード、キーホルダーや本が売られているなかで、
奥にもまだ何かあるようなので、行ってみると。
少し奥のコーナーには、
香水や、ローションなどもありました。
教会コスメ、と言っていいかしらね?(教会で製造しているわけではないですが~)
ここ、女性におすすめです!(笑)
香水は香りの種類豊富でなので、お試ししてみるとよろしいかと。
★香水
私はいくつか試しているうちに、 気持ちが安らぎリラックスできる香りを見つけ、
少量(10mlだったかな?)もありましたが、すぐには買いに来れないので
50mlを購入しました。(39€)
★ローション
お試し用で着け心地がよかった、ボディ用ミルキーローション。
べたつかず、ホッと気持ちがやわらぐ香りでこちらも購入(12.5€)
★石鹸
天使たちのかわいい石鹸(3.5€)は、
香水売り場とは別の場所のBook store内にあります。
レジに比較的近い棚に置いてあったような?
見るからに可愛らしい天使たちの絵柄と、石鹸の穏やかな香りが
ふんわり漂い、ほのぼのしてきますということで購入~!
値段は2017年5月現在
シエナ大聖堂は驚きの連続でした
シエナ大聖堂は、
内部へ入る以前、その外観を見た瞬間から圧倒されっぱなしでした。
聖堂内の白と黒の大理石のストライプ、
六角形のドーム他装飾の数々、
床へ56の宗教画、
色彩鮮やかなピッコローミニ図書館、
時間を多めにとって、じっくりとご覧いただきたい聖堂ですね。
[ シエナ大聖堂 Duomo di Siena ]
Piazza del Duomo, 8, 53100, Siena, Italy
電話番号 +39 0577 286300
HP http://operaduomo.siena.it/it/