【Go to Italy ~旅する食するイタリア~】
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イタリア旅と、郷土料理ライターのEtsukoです♡
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ローマ料理のひとつ「フィレッティ・ディ・バッカラ」
イタリア語で塩ダラは、バッカラ(baccalà)。塩ダラはイタリア全国区で食べられている魚。
北はヴェネツィアから南はシチリアまで。
え?ここでもバッカラの料理があるの?と驚いたことも。
ローマでは、今では名物料理の一つに数えられている塩ダラのフライ。
フィレッティ・ディ・バッカラ(Filetti di baccalà)
サクサクした衣と中はふんわりして、ローマ庶民料理として親しまれています。
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DAL FILETTARO A SANTA BARBARA
このフィレッティ・ディ・バッカラ(塩ダラのフライ)で有名なのが、
Campo de’Fiori(カンポ・デ・フィオーリ広場)から徒歩2、3分の場所にある
「ダル・フィレッタロ・ア・サンタ・バルバラ(DAL FILETTARO A SANTA BARBARA)」。
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DAL FILETTARO A SANTA BARBARA
お店は奥行きがあり、ふらりと気軽に食べられる定食屋さんの雰囲気。
昔は何軒も、塩ダラのフライのお店があったそうですが、今はこちらのみ。
ローマでも貴重なお店です。
お店の奥で、フライを揚げています。
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il menu
もともとはユダヤ料理の塩ダラのフライ
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baccalà e ceci
「ダル・フィレッタロ・ア・サンタ・バルバラ」の看板メニューがバッカラ(塩ダラ)のフライ。
皆これが食べたくてお店に来ていると言っても過言ではないかも。
なぜなら、お店のメニューにはパスタ類、ステーキなどのお肉もありません。
何があるかというと、フライの他には、
豆のサラダ、ローマ名物のプンタレッレのサラダ、サラミ等の一品料理があります。
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fritto di baccalà
巨大なフライで、お皿からはみ出ています。
揚げたてホヤホヤを持ってきてくれますので、外側カリッと、中はしっとり柔らか。
フライ1本で6ユーロ。
そのままもいいですが、オリーブオイルをかけて食べるとその味わいが深まりますよ。
ドリンクはビールがおすすめですが、ハウスワインでボトルの白と赤もありますし、
ボトルが多い方にはハーフサイズもメニューにあります。
お酒が飲めない方にはコーラもありますよ。
なぜバッカラは、イタリアのあらゆる地域で食べられているの?
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fritto di baccalà
このバッカラはイタリアで使用頻度の高い食材。
イタリアの郷土料理を学ぶようになって、イタリア全国20州の料理を州ごとにみていくと、
前菜、プリモ(一皿目)、セコンドで(二皿目)で、バッカラと書かれた料理がいくつも登場します。
郷土料理は、その土地で採れた食材で作られたいわば地産地消の料理。
でも、このバッカラは、イタリアのあらゆる地域で登場。
これほどの広範囲で食べられている食材がある意味不思議で。なぜ?いつからあるの?
調べると、大航海時代の1500年代に安くて保存がしやすい食材であったことから、
スペイン、ポルトガルそしてイタリアで広まったそう。
なぜイタリア国内で、これほど広範囲で広まったのか?
それは、イタリアの行事に関連していました。
イタリアでは、2月にカルネヴァーレ(謝肉祭)があります。
キリストの復活を祝うパスクア(復活祭)までの40日間は、身を浄める肉を食べないで過ごす期間。
その期間、イタリアではよく肉の代わりにバッカラが食べられていたのでした。
だから、これほどまでにイタリア国内に食材として普及したんですね。
と、いうことで納得!
ダル・フィレッターロ・ア・サンタ・バルバラの基本情報
【DAL FILETTARO A SANTA BARBARA】
住所:Largo dei Librari 88 Roma
電話:+39-066864018
営業時間:12:00-19:00 最新情報は公式サイトでご確認ください
HP:https://www.facebook.com/FilettiDiBaccala
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DAL FILETTARO A SANTA BARBARA
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