【Go to Italy~旅する食するイタリア~】Blogです♡
ご訪問いただきまして、ありがとうございます。
シードル=リンゴのお酒。
既に飲まれたことが、おありな方も多いかと。
シードルはフランスで造られ、販売されているものと思っておりました。
と、言うよりそれ以外は聞いたことがありませんでした(^_^;)
ところが。
ところが、ですよ。
出合ったのですっ!
【 イタリア産シードルに出合う 】
よく行かせていただいているイタリアンレストランで。
席についてすぐのこと。
ソムリエさんから一言。
「Valle d’Aostaのシードルありますよ。」
「え?」…?
「Valle d’Aostaのシードルありますよ。」
「え?!」今、何と…?
「Valle d’Aostaのシードルです、ほんとですって!」
「ええ?!」本当…?!
いやいや、ワタクシ聞き直してしまいましたよ(笑)
Valle d’Aostaでりんご造ってたの?というより、
イタリアにシードルですか?!?!
なんて驚き!!
珍しいモノはトライしたくなる性分ですので(笑)
「では、シードルにします!」
【 Valle d’Aosta(ヴァッレ・ダオスタ州)はどこに? 】
ヴァッレ・ダオスタという名を初めてお聞きになられた方へ。
それは一体、イタリアのどこにあるのかと言いますと。
ミラノのあるロンバルディア州よりも北に位置し、
Monte Bianco(日本ですと、モン・ブランという名で知られています)、
Monte Rosaなど、山々に囲まれ、
冬はスキー、夏はトレッキングで人気のエリアです。
そして、お隣はフランスというロケーション。
そのため、ヴァッレ・ダオスタ州のワインボトルには
イタリア語とフランス語が書かれていることも多いです。
料理もオリーブオイルを使う他のイタリア地域とは異なります。
おすすめして下さったシードルは、
Monte Biancoの麓の ワイナリーで造られているのだそう。
ソムリエさんが、軽やかにグラスへついで下さいました。
グラスに注がれるシードルを見ながら、期待が高まります。
どんなリンゴのお酒に仕上がっているのかしら?
【 気になるシードル、そのお味は? 】
早速いただくと…。
これは本当にシードルなの?
そう思うほどに、泡が細かくて。
注がれたグラスからはとても繊細な印象。
りんごの甘さがダイレクト!
さらに、香りの芳醇なこと。溢れんばかりのりんご!
美味しいです。
果実をほうふつさせるこの美味しさ♡
何、何、この美味しさは!
飲んでいるうちに、
シードルだということを忘れてしまうような
細やかにスパークする泡の数々。。。
これはリピートしたくなりますね。
【 イタリア産シードル、何と合わせたらいい? 】
何に合わせて飲んだらいいかしら?
そう思っていたところへ。
「ヴァッレ・ダオスタの生ハムとご一緒にどうぞ!」
まぁ、なんて素敵!!!
レストラン、バーなどで、時々迷うことありませんか?
語らいながらワインを頂く際に、何かつまみながら飲みますよね。
「何と合わせたらいいかなぁ?」って。
そんな時には、
土地のモノ同士を合わせていただくのは、王道のコーディネート。
出してくださったのは、ヴァッレ・ダオスタのDOP生ハムと名産生ハム。
さすがですね!
*DOPとは、
EUで定められた厳しい品質認定の検査をパスした食品だけに適用される表示のこと。
【 ヴァッレ・ダオスタの名産生ハム 】
写真上
・Jambon de Montagne(ジャンボン・ドゥ・モンターニェ)
*この薄さでもほんのりスパイシーさを感じ、好きな味でした♡
写真左
・Mocetta(モチェッタ)
*羊・シカ・山羊・カモシカ等で造られた生ハム
写真右
・Valle d’Aosta Lard d’Arnad(ヴァッレ・ダオスタ・ラルド・ダルナード)
こちらがDOP認定の生ハム
【 DOP認定 Valle d’Aosta Lard d’Arnadの食べ方 】
ヴァッレ・ダオスタのラルド(Lard d’Arnad)は、
栗の花のはちみつと、麦パンと一緒にいただくのが定番なのだそう。
見た目に、肉の赤身ではなくラードの部分がみえるように
個人的にはハムというより、むしろチーズに近いような食感でした。
(つまりトロっとしている)
シュワ―ッとスパークするシードルにもよく合っていましたよ♡
食するイタリア、ココロとカラダが元気になります♪
【メトド・アンセストラル方式で造られたシードル】
あまりにシードルが美味しいので、自分でも調べてみました。
アオスタ渓谷の中心ブリソーニュ、人口1000人ほどの自治体で
標高900メートルというロケーション。
標高1000メートルで育ったリンゴで、果実の香りが非常に豊か。
*リンゴはラヴェンツェ種とクロッソン・ド・ブシ種、さらに洋ナシ4%。
あまりの標高の高さに、リンゴには害虫も病気もないのだとか。
飲んだ時の芳醇さはここにあるかもしれませんね!
ヴァッレ・ダオスタで最も伝統的なメトド・アンセストラル方式で、
このシードルは造られているそうです。
日本語ですと田舎方式・古代方式という言い方をされており、
大きな樽の中で自然酵母でゆっくりと発酵させ、
冷却しフィルターを通してボトルに移します。
その後、ボトル内で更に発酵が進み天然発泡に仕上がるそうです。
アルコール度数も3.5度と低いので、とても飲みやすいです。
(参考まで。シャンパンのアルコール度数11~12度)
こちらのレストラン、大好きでお世話になっています。
スタッフの皆さんが本当に素晴らしい方々で、
料理もサービスも大満足いただけます♡
リストランテ カッパス
東京都港区北青山3-9-2AQUAビル1F
電話:03 6419 7875
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