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【Go to Italy~旅する食するイタリア~】Blogです♡

4月下旬から北イタリアも暖かい日が多くなりました。
日によっては、25℃以上を超える日も数日あって、
初夏のきざしが感じられる日もありました。

夜の21時を過ぎても、半袖でいられることも!
(その翌週は寒くなったのですが!)

そんな今年の北イタリア。

5月上旬、トリノからミラノまでドライブしてきました。

 

まるで湖のよう、田園風景

 

トリノの街中のマンション群から、次第に建物の階層が低くなり、
景色は様変わりし、平地と緑の風景が見えてきました。

「ポー川だよ」

運転している彼が何気に教えてくれて。

ポー川と言うと、
トリノ市内、ヴァレンティーノ公園付近から見るポー川が頭に浮かび。

目の前に見える 川の幅はそれより狭く、
木々に覆われ自然の中なのでワイルド感たっぷり(笑)。

さらに進むと、

小さな湖のような水郡が道路沿いから、次々と目の前を通り過ぎていく光景。
場所的にはノバーラ県(ピエモンテ州)の辺り。

その水郡一つ一つが割と大きくて「何だろう?」と思ったほど。
私が不思議そうに見ていたのがわかったのか、

ふと彼が「田んぼだよ。田植えの準備なんだよ」

 

田植え準備風景

 

「田んぼ?!」

ああ、そうだ、そうだった。
北イタリアでは、
ピエモンテ州(州都はトリノ)、ロンバルディア州(州都はミラノ)では、
平野ではお米が作られているって言ってたっけ。

これは、5月上旬のみの限定風景。

後日、同じ時期に友人がマルペンサ空港に向かう飛行機の中から
この広大な水田エリアを見た時、
キラキラと水面が輝き、美しい湖のようだったと話していました。

 

北イタリア 田植え準備風景

 

イタリア料理の本にも、田んぼのこと書かれてあったなぁ。

とはいえ、私の中のイメージは、

ロンバルディア州はミラノやブレシアといった大きな街や、
その周辺の町のイメージが頭に浮かび。

ピエモンテ州というと、
トリノの街しかり、ランゲ・ロエロ地方のぶどう畑のイメージあり。

湖のようにこの広い水郡の田んぼは、少々意外でして。

こんなに広い範囲でお米が作られているんだ…。

 

北イタリア 田植え準備風景

 

「見たことないの?」

私が意外そうな顔をしていたのか、運転している彼からこぼれた一言。

「うん、ピエモンテやロンバルディアでは今まで見たことなかったよ。
子供の時、日本でも見たことあるけど。東京では見ることないし。」

「あぁ、そうだろうねぇ。」

都内では、こんなに大きな田んぼはないですものね。

 

北イタリア 田植え準備風景

 

私が見たことのある日本の田んぼより、
こちらの田んぼの方が一つ一つの面積が広いような?

ちなみにポー川流域で多く作られているのが、カルナローリ米。

 

田植えにモンディーナの存在あり

今でこそ、機械で田植えをしていますが、

その昔は、人が水田の中で、一日中作業をし稲を植えていたわけです。
(日本もそうでしたね)

北イタリアでは、その昔、田植えと刈取りの時期になると
季節労働者として働いていた女性達がいたそうです。

彼女達は、モンディーナ(田植え女)と呼ばれていたそう。
1930年代頃までモンディーナによって田んぼの作業が行われていたとか。

一日8時間、水田に入りずっとしゃがんでの作業は
腰への負担も随分あったことでしょう。

モンディーナを題材にした映画で「にがい米」1949年度の作品があります。
当時の様子が描かれているというので、機会みつけて見てみたいですね。

 

北イタリア 田植え準備風景

 

道路沿いには、クラシカルな建物もありました。
年代物であることは一目でわかり。

建物の最上階が、全て周囲を見渡せるように造られているのは。
公共的な役割だったのか?

北イタリア 田植え準備風景

 

お米が無事にとれたあかつきには、
リゾットとして美味しくテーブルに並ぶのですね。

写真はラディッキオのリゾット。
ロンバルディア州の小さな町 Vigevanoを訪ねた時にいただきました。

ラディッキオのリゾット

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